




安藤さんの「吐け籠」。
岐阜の長良川では毎年、鵜飼(うかい)が行われます。
鵜飼とは舟にかがり火をたき、鮎を誘い寄せて鵜にとらせ,首につけた麻縄を鵜匠が操って鮎をのみこませずかごに吐きださせるという漁です。
1300年の歴史があると言われています。
その時鵜が吐き出した鮎を入れるのが、この竹のかご。
とても美しく頑丈に作られています。
川で使うかごなので水が切れるように底が角4点で立つようになっていて少し浮いています。
上の口の部分は竹と籐で丁寧に巻いてあり、少々荒く扱っても大丈夫なよう銅線でしっかりと補強してあります。
その銅線は鵜が傷つかないように最後の仕末は内側にグイッと入れ込んであります。
安藤さんは鵜飼で使う竹籠の技術を受け継いでいる3名の中の一人で最年少。
長年にわたって伝承されてきた知恵に加え、安藤さんの几帳面さと気遣いが感じられます。
こういう物が無くならず続いてくことを願います。
上Φ約33.5cm(外〜外)x高さ約32cm
日本製 (岐阜)